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2025.09.01.

「修繕」と「改修」の違いとは?仙台の大規模修繕でよくある疑問を解説!

マンションやアパートの大規模修繕工事では、「修繕」と「改修」という言葉をよく目にします。

どちらも建物のメンテナンスに関係する言葉ですが、実は意味や目的が異なります。

この記事では、それぞれの違いについてわかりやすくご紹介します。

大規模修繕をご検討中の方や、防水工法を比較検討中の方はぜひ最後までご覧ください。

1.修繕とは?

2.改修とは?

3修繕と改修の違い

4.まとめ

「修繕」とは、経年や紫外線、風雨などの外的要因により劣化や不具合が発生した建物、建物の一部、設備、部材などに対して修理や取り替えなどの処置を行って、問題部分の性能や機能を支障なく利用できる状態にまで回復させることを言います。回復の度合いは応急処置的なレベルのものではなく、建物の建設当初の水準にまで戻すことが目標となります。

修繕の具体的な工事内容

外壁のひび割れ補修:外壁に生じたひび割れを、樹脂材やシーリング材で充填・補修する工事。

屋根の葺き替え:既存の屋根材を全て取り除き、新しい屋根材に交換する工事。

防水工事:屋上、ベランダ、バルコニーなどの防水層の修復。

窓のガラス交換:破損した窓ガラスを修繕。

共用部(階段・廊下など)の床材補修:タイルの割れ・剥がれ・防滑シートの浮きなどを補修。

仙台の冬は雪や凍結によるダメージが外壁や屋根に現れやすい地域特有の環境です。こうした自然環境によって傷んだ部分を適切に修繕することで、雨漏りの防止や構造の保護につながります。

👉 [大規模修繕施工事例ページはこちら]

「改修」とは、建物の性能や機能を向上させるために行う工事で、劣化した部分の修繕と同時に、設備やデザインのアップグレードを行います。

修繕の具体的な工事内容

耐震改修:耐震基準に合わせて建物を補強する。

断熱改修:外壁や窓を断熱仕様にして、省エネ性能を高める。

バリアフリー改修:段差をなくし、手すりを設置して高齢者でも安全に利用できるようにする。

設備の更新:古い給排水管や電気設備を現代の仕様に合わせて交換する

といった工事が「改修」に該当します。より快適に、より便利に、より価値のある建物へと進化させるのが改修の大きな特徴です。

修繕と改修は、どちらも建物の維持管理に関わる工事ですが、目的と範囲が異なります。

項目修繕改修
目的元通りに直す(原状回復)性能・快適性・価値を高める
工事範囲壊れた部分の補修補修+新たな機能や仕様の追加
イメージ「直す」「直しながらグレードアップ」

ポイント

修繕=マイナスをゼロに戻す

改修=ゼロをプラスに変える

👉 例えば、「割れたガラスを同じガラスに交換」なら修繕ですが、
「断熱ガラスに替えて省エネ性能を上げる」なら改修になります。

修繕は、建物を長持ちさせるために必ず必要な工事です。一方で改修は、快適性や資産価値を高めるために行われるもので、予算や建物の状況に応じて選択されます。

修繕は建物を維持するために必ず必要な工事ですが、改修は必ずしも行わなければならないものではありません。しかし、今後の建物の価値を考えたときに、「修繕だけで十分なのか」「改修も同時に取り入れるべきか」という判断は非常に重要です。

まず考えるべきは建物の劣化度合いです。外壁や屋根、防水シートなどにひび割れや剥がれが見られる場合は、まず「修繕」を優先するのが基本です。特に仙台のように積雪や寒暖差の大きい地域では、劣化が早期に進むことがあるため、まずは建物の防水性・耐久性を守る工事をしっかり行うことが何より大切です。

次に、居住者の暮らしやすさや要望も判断のポイントになります。たとえば、築20年を超えたマンションで「共用部が暗い」「設備が古くて使いにくい」という声が上がっている場合、ただ修繕するだけでなく、LED照明の導入やエントランスのデザイン変更といった「改修」をプラスすることで、暮らしやすさや見た目の印象を大きく向上できます。

さらに忘れてはいけないのが資産価値の維持・向上です。賃貸マンションやアパートの場合、改修工事を行うことで建物全体の印象が良くなり、入居率の向上や家賃の維持、将来の売却時の評価アップにもつながることがあります。

また、予算面でのバランスも大事な要素です。大規模修繕のタイミングは10〜15年に1度と言われますが、このタイミングで「修繕だけを行う」か「改修も加えて機能を高める」かによって、長期的なコストのかかり方が変わります。一度に改修を取り入れておけば、次の修繕時期までのメンテナンス費用を抑えられる場合もあるため、単年度だけでなく長期の費用計画も視野に入れる必要があります。

【大規模修繕の周期と適切なタイミングとは?~塗装や防水工事を計画的に~】

  • 「建物の性能を守るために必要なのか」=修繕
  • 「暮らしやすさ・価値を高めるために必要なのか」=改修

仙台の大規模修繕では、この2つをバランス良く組み合わせるプランニングが、建物の寿命と価値を最大限に高めるポイントです。

これらを踏まえて、「修繕だけで終わらせるのか」「改修も含めて価値を高めるのか」を判断することが大切です。

修繕=壊れた部分を直して元に戻す工事

改修=機能や価値を高めるための工事

・大規模修繕では、両方を組み合わせた計画が主流

「修繕」と「改修」は、それぞれ目的や工事内容が異なりますが、建物を長く大切に使っていくためにはどちらも重要な工事です。

仙台は積雪や寒暖差が大きく、外壁や屋根へのダメージが出やすい地域のため、大規模修繕では防水・塗装・シーリングといった修繕工事に加え、建物の将来を見据えた改修プランも検討することが重要です。

「そろそろマンションの大規模修繕を考えたい」「今後の建物価値を守りたい」という方は、ぜひ鬼澤塗装店にご相談ください。建物診断から最適な修繕・改修プランまで丁寧にご提案いたします。

弊社HPではマンション修繕の施工事例も掲載しておりますので是非ご覧ください。

著者情報

代表取締役 鬼澤 竜治

監修者

鬼澤 竜治 代表取締役

一級塗装技能士/外装劣化診断士/足場組立作業主任者/職長教育/安全衛生責任者/雨漏り診断士/ドローン操縦士/建築物石綿含有建材調査者講習

「鬼澤塗装店」代表の鬼澤竜治です。仙台市で地域密着型の塗装業務を行っており、創業70年以上の伝統を継承しています。父から受け継いだ「挨拶を大切に」「嘘をつかないこと」などの信念を胸に、誠実な施工をお約束します。私たちの経験と技術で、確かな塗装工事をご提供いたします。

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