2025.05.27.
【オルタス仙台ビル⑭】塩ビシート防水の施工の流れ
こんにちは。
宮城県仙台市・山形県の大規模修繕工事施工店 鬼澤塗装店です。
2024年10月上旬より、仙台市青葉区のオフィスビル「オルタス仙台ビル」の
大規模修繕工事が始まりました。
外壁のデザインが素敵なビルですが、築年数が30年以上ということもあり、
かなり劣化が見られる状態でした。
今回は屋上防水工事の様子についてお伝えしていきます。
オルタス仙台ビルでは、「塩ビシート防水(機械式固定工法)」と
「ウレタン防水(密着工法・通気緩衝工法)」で防水工事を行いました。
このブログでは「塩ビシート防水(機械式固定工法)」について解説します。
シート防水には、大きく分けて
「機械式固定工法(機械固定工法ともいいます)」と「密着工法」の2つの工法があります。
その違いは「下地と防水層が密着するかどうか」にあります。
密着工法の場合、その名の通り下地と防水層が密着するため、
下地に含まれた水分により膨れが発生する恐れがあります。
これに対し機械式固定工法は、下地と防水層の間に絶縁シートを敷くため、
下地に溜まった水分を逃がすことができます。
実際の施工の流れを説明いたします。
◆施工前の状態
元の防水はアスファルト防水でした。
防水機能が低下している状態です。
◆下地処理
◆ドレン下地処理
◆絶縁シート敷設
絶縁シートを敷き、塩ビシートと下地が密着しないようにします。
◆絶縁シートの固定
絶縁シートをディスク板とビスで固定します。
◆端部金具取付け
◆改修用ドレン取付け
◆塩ビシート敷設
◆ディスク板と塩ビシートを融着
ディスク板と塩ビシートを熱で融着させます。
◆重ね目にプライマーを塗布
◆重ね目を融着
◆重ね目にシーリングを充填
◆脱気筒取付
脱気筒は下地と防水層の間の水分を逃がす役割を果たします。
◆端部シーリング打込み
◆立上り部にウレタン防水施工
◆施工後の状態
防水機能が復活しました。
重ね目にはシーリングを充填しているので、隙間から水が入る心配もございません。
次回はウレタン防水についてお伝えします!
ビルの大規模修繕工事は、老朽化によるリスクを防ぎ、
建物の価値を高めるために必要不可欠な工事です。
入居者の皆様、近隣の皆様にもご理解とご協力をいただきながら、
安全第一で進めてまいります。
地域密着型の施工店だからこそ、「安心」をご提供できる。
宮城県仙台市・山形県のアパート・マンション・ビルの大規模修繕工事も
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