2025.10.14.
【マンション・ビルオーナー様必見】宮城・仙台でのウレタン防水工事の重要性と施工方法
マンションやビルのオーナー様にとって、建物の防水工事は非常に重要です。特に、屋上やバルコニー、外壁などの防水がしっかりしていないと、雨漏りや水漏れ、さらに建物の劣化が進みます。その結果、入居者様からのご不満が増えたり、修繕費用が予想以上にかかることも考えられます。
宮城・仙台は四季がはっきりしており、特に冬季に雪や湿気の影響を受けやすい地域です。このような気候条件下では、特に防水が重要です。そこで注目されているのが「ウレタン防水工事」です。ウレタン防水は、柔軟性が高く、耐久性にも優れているため、マンションやビルの大規模修繕でよく選ばれる防水方法です。
本記事では、ウレタン防水の基本とその種類、施工手順について詳しく説明します。
目次
ウレタン防水は、液体ウレタン樹脂を使った防水工法で、塗布後に強固な防水層を形成するため、建物を水や湿気から保護します。この方法は非常に多くの現場で採用されており、特に「屋上」「バルコニー」「階段」など、さまざまな形状の面に適応できる点が大きな特徴です。ウレタン防水の最大の魅力は、工事の後に非常に高い耐久性を誇り、長期間にわたって防水機能を発揮し続けることです。
高い防水性
ウレタン樹脂を塗布することで、表面に完全な防水膜が形成されます。この膜は、非常に密着性が高いため、雨水や湿気が侵入する隙間をほぼ完全に塞ぎます。また、液体状で塗布するため、複雑な形状や細かい部分にもむらなく施工でき、ひとつの連続した防水層を作ることが可能です。これが、ウレタン防水が他の防水工法と比べて優れている点のひとつです。
柔軟性と耐久性
ウレタン樹脂は、乾燥後に柔軟な防水層を形成します。この柔軟性により、建物が地震や温度変化でわずかに動いたとしても、ひび割れや剥がれを防ぎ、長期間にわたって防水効果を維持します。特に、震災が多い地域や、温度差が激しい場所での施工に非常に適しています。宮城・仙台エリアでも地震が頻発しているため、ウレタン防水の柔軟性が大きな安心材料となります。
施工性の高さ
ウレタン防水は、施工が比較的簡単で短期間で仕上がるため、他の防水方法に比べて工期を短縮できるという利点があります。屋上やバルコニーなどの大面積を施工する場合でも、ひとつの膜を形成するため、シート防水などの接続部がないことで、漏水のリスクを最小限に抑えます。また、施工後はすぐに乾燥・硬化するため、完成度が高く、次の工程にすぐに進むことができるのも大きなメリットです。
コストパフォーマンス
ウレタン防水は、他の防水工法(例えば、シート防水や塩ビ防水)と比較して、比較的低コストで施工可能です。特に、密着工法や通気緩衝工法を用いた施工方法では、材料の選定や工期を短縮することでコストを抑えることができます。これは、特に予算を重視するオーナー様にとっては非常に魅力的なポイントです。
シート防水に関する記事もございますのでぜひご覧ください。
「仙台の大規模修繕にオススメ!機械的固定工法によるシート防水」
宮城・仙台エリアは、降雪や雨が多い地域です。冬季には積雪による水分の浸透や、春先の湿気が建物にダメージを与えることがあります。また、地震が多い地域でもあり、地震による建物の動きに耐える柔軟性を持つウレタン防水は非常に有効です。
さらに、宮城や仙台では高い湿度と気温の変動も防水工事に影響を与えるため、ウレタン防水は適応力が高く、このような気候に最適な選択肢と言えます。施工後のメンテナンスが少なく、耐久性にも優れており、長期的な保護が可能です。
そのため、マンションやビルのオーナー様にとって、ウレタン防水は非常に重要な選択肢となります。
ウレタン防水にはいくつかの施工方法がありますが、主に「密着工法」と「通気緩衝工法」がよく使われています。それぞれの方法について、特徴と施工手順を説明します。
密着工法
密着工法は、ウレタン樹脂を直接下地に塗布して防水層を作る工法です。この方法は、特に下地とウレタン樹脂の密着性が非常に高いため、安定した防水層を形成できます。最も一般的に使用される方法であり、屋上やベランダなどでよく採用されます。
施工手順
1.下地処理・清掃
施工の第一歩は、下地の状態を整えることです。古い防水層や塗膜の浮き、ゴミ、埃、コケ、油分などを徹底的に除去します。高圧洗浄を使って汚れを落とすのが一般的です。ひび割れや凹凸がある場合は、専用の補修材で平滑にしてから次の工程に進みます。
2.プライマー(下地処理剤)の塗布
下地とウレタン防水材を強固に接着させるため、プライマーを塗布します。密着工法では、このプライマーが防水層の耐久性を左右する重要な役割を担っています。
3.ウレタン樹脂の塗布
プライマーが完全に乾燥したら、ウレタン防水材を塗布します。この工法では、ウレタン材が下地に直接密着するように塗ります。決められた塗布量を守り、2回に分けて塗り重ねることで、防水性能を確保します。
4.トップコートの塗布
ウレタン防水層を紫外線や摩耗から守るため、最後にトップコートを塗布します。これにより、防水層の劣化を防ぎ、美観を保ちます。
通気緩衝工法
通気緩衝工法は、下地とウレタン防水層の間に通気層を設ける方法です。この工法は、湿気や水分が下地にこもらないように通気性を確保するため、湿気が溜まりやすい場所や高湿度環境に適しています。
施工手順
1.下地処理・清掃
密着工法と同様に、下地を徹底的に清掃し、ゴミや汚れ、油分などを除去します。防水層の剥がれを防ぐため、この下地処理は特に丁寧に行う必要があります。ひび割れや段差は、この段階で補修しておきます。
2.プライマーの塗布
下地と通気緩衝シートの接着を良くするために、プライマーと呼ばれる下塗り材を塗布します。このプライマーが接着剤の役割を果たすため、塗り残しがないように均一に塗ることが重要です。
3.通気緩衝シートの設置
この工法の最も重要なポイントです。プライマーが乾燥した後、通気緩衝シートを下地に敷き詰めます。シートには下地からの水蒸気を逃がすための溝や穴が空いており、これが膨れを防ぐ役割をします。シートの継ぎ目や端部は、専用のテープでしっかりと固定します。
4.脱気筒の設置
シートとウレタン防水層の間に溜まった水蒸気を外部に排出するために、脱気筒を設置します。これにより、防水層が水蒸気で持ち上げられるのを防ぎます。
5.ウレタン樹脂の塗布
通気緩衝シートの上にウレタン防水材を均一に塗布します。耐久性を確保するために、防水材は2回に分けて塗り重ねるのが一般的です。立ち上がり部分などには、メッシュシートを埋め込んで補強することもあります。
6.トップコートの塗布
ウレタン防水材は紫外線に弱いため、最後に保護材であるトップコートを塗布します。これにより、防水層が劣化するのを防ぎ、長持ちさせることができます。通常、1回から2回塗り重ねて仕上げます。
防水工事にはウレタン防水以外にもいくつかの種類があります。
他にも代表的な種類があるので、気になる方はぜひこちらもチェックしてみてください。
「防水工事は4種類!特徴・耐久年数・施工の流れを徹底解説【仙台エリア版】」
ウレタン防水工事を行う際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。施工品質はもちろん、施工後の保証内容やアフターサービスも確認しましょう。また、施工条件(気温や湿度)をしっかりと理解し、最適な時期に工事を行うことが、長期間にわたって優れた防水効果を維持するためには欠かせません。
ウレタン防水は、宮城・仙台エリアのマンションやビルにとって非常に有効な防水方法です。密着工法と通気緩衝工法という2つの主要な施工方法があり、どちらもそれぞれのメリットを持っています。施工手順を理解し、適切な方法を選ぶことで、建物の防水性能を長期間維持することができます。
防水工事は一度の施工で長期間の効果を期待できる重要な作業ですので、信頼できる業者に依頼し、確実な工事を行うことが、建物の寿命を守るための鍵となります。
鬼澤塗装店では、防水工事も承っておりますのでぜひお問い合わせください。