【保存版】初めての大規模修繕ガイド！

仙台市は「杜の都」として知られ、豊かな自然と都市機能が融合した住みやすい街です。しかし冬の寒さや梅雨時の湿気、さらには沿岸部特有の塩害など、建物の劣化を引き起こす要因が多い地域でもあります。

こうした環境の中でマンションやビルのメンテナンスを考えた際に、避けては通れないのが「大規模修繕工事」です。

一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、具体的にどのような内容でどのくらい費用がかかるものかをご存じない方は少なくないでしょう。

一般的に築12～15年ごとに行われることが多く、外壁や屋根、防水設備、給排水管などの劣化した部分を補修・交換し、建物の安全性や美観、資産価値を保つことを目的とします。

今回は仙台市での「大規模修繕工事」についてその内容や費用、おおまかな流れを分かりやすく解説いたします！

1.大規模修繕の目的　先延ばしにするとどうなる？

2.大規模修繕の主な工事内容をチェック！

3.仙台での大規模修繕工事　予算の目安は？

4.工事にかかる期間はどのくらい？

5.工事を失敗しないポイント　よくあるトラブルについて

大規模修繕工事の目的は、建物の老朽化を防ぎ安全性や快適性を維持することです。主に以下4つの目的があります。

建物の耐久性の向上

美観の維持・向上

建物の安全性の確保

設備の維持・更新

これらを先延ばしにしたり適切なタイミングで実施しないと建物の劣化が進み修繕費用が増大したり、安全性や資産価値が低下してしまうこともあるのでマンションやビルの美観や居住性を守るためにも適切な周期で修繕を行う必要があります。

特に仙台のように寒暖差が激しい地域では、外壁や防水の劣化が早まることがあるため重点的にチェックすることが大切です。

では実際に大規模修繕工事といってもどんな工事があるのか主な内容をチェックしていきましょう✅

仮設工事とは、大規模修繕工事を安全かつスムーズに進めるために重要な工程です。足場の設置やメッシュシートの設置、現場事務所の設置など工事中の作業員の安全を確保するとともに住民や周囲の環境に配慮する役割も持っています。

下地補修工事とは、建物の外壁やコンクリート部分のひび割れ・剥がれ・浮きなどを補修し、建物の強度や安全性を維持するための工事です。
建物の耐久性や寿命にも関わるため、大規模修繕工事の中でも非常に重要な工程となります。

タイル補修工事は、外壁タイルの剥がれ・ひび割れ・浮きなどを修繕し、建物の美観と安全性を維持するための工事です。大規模修繕工事ではタイルの状況を目視や打診によって確認し、必要であれば補修をします。
タイルの劣化を放置すると、剥落事故のリスクや雨水の浸入による建物の劣化が進行するため、適切な補修が必要です。

シーリング工事（コーキング工事）とは、建物の外壁や窓枠、目地部分の隙間をシーリング材で埋め、防水性や気密性を高める工事です。特に大規模修繕工事では、既存のシーリング材が劣化しているため、打ち替えや増し打ちを行い、雨水の浸入や外壁のひび割れを防ぐことが目的となります。

仙台では寒暖差による目地部分の劣化も大規模修繕工事でチェックすべきポイントのひとつです！

塗装工事とは、建物の外壁を保護し、美観を維持するために塗料を塗り直す工事です。大規模修繕工事では、外壁などの劣化を防ぎ、耐久性を向上させるために重要な工程となります。
また、手すり・階段・フェンス・扉などの鉄製部分も塗装し、サビや腐食を防ぎます。鉄部は雨水や湿気、紫外線の影響を受けやすいため、定期的な塗装で保護しないと劣化が進行し、強度が低下してしまいます。

防水工事とは、建物の屋上・バルコニー・廊下などに防水処理を施し、雨水の浸入を防ぐ工事です。建物の防水層は紫外線や風雨の影響で劣化し、放置すると雨漏りや構造体の腐食につながるため、定期的なメンテナンスが必要です。

【関連記事】防水工事は4種類！特徴と施工の流れについて解説します

以上が大規模修繕工事の主な内容となります。

状況により補修内容は異なりますが、必要な修繕が実施できるよう資金計画は定期的に見直しを行い、早いうちから備えておくことも大切です。

宮城県内や仙台市内での大規模修繕工事を成功させるためには、信頼できる施工業者に相談し、適切な工事内容を選択することが重要です。定期的なメンテナンスを行いながら、建物を長く美しく保ちましょう！

仙台で大規模修繕工事を計画する際、最も気になる予算の目安ではないでしょうか？特に、マンションやビルのオーナー・管理組合の方々にとって大規模修繕の費用は重要な検討ポイントです。

費用は建物の状態や修繕内容によって大きく異なりますが、一般的に修繕費用には以下のような項目が含まれます。
※【4階建て・20戸・400㎡のマンション】の場合です

外壁塗装・タイル修繕

外壁の塗装やタイルの修繕は、建物の美観と耐久性を保つために重要です。この修繕は10年から15年ごとに必要とされます。
外壁塗装修繕の費用目安としては1㎡あたり3,000円～4,000程度です。たとえは400㎡の外壁を持つマンションの場合、塗装費用は280万円～350万円程度となることが一般的です。使用する塗料によっても費用は変動し、シリコン系やフッ素系など高耐久な塗料を選ぶとさらに費用がかかる傾向があります。
またタイルの修繕は範囲により価格が変動するので実際の建物診断をおすすめいたします。

屋上防水工事

屋上やバルコニーなどの防水工事も、修繕工事の重要な部分です。特に雨漏りを防ぐために行う防水工事は、建物全体の劣化を防ぐために必要不可欠です。

屋上防水工事費用の目安は、160万円～240万円程度となることが一般的です。防水機能が低下すると雨漏りや構造的な問題が発生する可能性があるため、定期的な点検と修繕が必要です。

シーリング工事

建物の外壁や窓枠の隙間にあるシーリング材の交換も外装工事に含まれます。
シーリング材は時間だ経つと劣化するため雨水の浸入を防ぐためにも定期的に交換をすることが重要です。シーリング工事の費用は1ｍあたり1,200円程度が相場となっています。

共用部修繕工事

廊下や階段・手すりなどの共用部分の修繕もマンション修繕費用に含まれます。
例えば廊下の塗装は1ｍあたり1,300円～、手すり塗装は1ｍあたり1,800円～という費用になっています。
これらの部分は日常邸に多くの人が利用するため、劣化が早く定期的なメンテナンスが求められます。

【関連記事】その費用、本当に「適正」？　マンション修繕費の目安を解説！

一般的に大規模修繕工事の期間は着工から工事完了まで3～6か月程が目安と言われています。

ただし建物の規模や状態によって異なります。また予期せぬ天候により作業が遅れる可能性もあるため、スケジュールには余裕を持つことが大切です。

以上のポイントを押さえておくことでトラブルを避け、工期を短縮できる可能性があるので要チェックです！

【関連記事】仙台市のマンションの外壁塗装にかかる期間はどのくらい？

大規模修繕は、建物の寿命を延ばし住民の快適な生活環境を維持するために不可欠な作業です。

しかし、大規模な工事となるとさまざまなトラブルが発生しやすくなります。

特にマンションやアパート・ビルの塗装・修繕におけるトラブルは工事の品質や工期、住民や近隣住民との関係に影響を与えることがあります。
前項で挙げたポイントを詳しく見てみましょう！

工事内容を明確にし事前の診断をしっかり行う

工事スケジュールの透明化が住民とのトラブルを防ぐ鍵になります。現調時はどのような診断方法なのか、実際の工事がいつから始まり、どのような作業が行われるのか、そして終わりがいつになるのかを事前に明確に伝えます。

ご入居者様やテナント様への情報共有を早めに行う

上記で明確化されたスケジュールは施工業者と共に工事開始前に近隣住民やご入居者様のもとへ訪問し説明します。工事中の住民への配慮も重要で、騒音や臭気が発生する作業を行う際には事前に周知し影響を最小限に抑えられるよう努めることが求められます。

信頼できる施工業者を選ぶ

大規模修繕で最も重要なポイントは、信頼できる施工業者を選ぶことです。

施工業者の技術力や実績が少ない場合、工事の品質不良や工期の遅延が発生する可能性が高くなります。HPから施工実績をチェックしたりショールームや店舗を構えている場合は足を運んでみることもオススメです。
また、コストだけでなく対応の誠実さや保証内容なども比較して複数の業者から見積もりを取得できるといいでしょう。

大規模修繕工事では信頼できる施工業者を選び、工事スケジュールを住民としっかり共有し、近隣挨拶を行うことで多くのトラブルを未然に防ぐことが可能です。

計画的でスムーズな工事を実現し、トラブルのない修繕を目指しましょう。

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本コラムでは県内・仙台市内での大規模修繕工事に関する内容をお伝えいたしました。

大規模修繕工事は、建物の安全性・快適性・資産価値を維持するために欠かせない工事です。外壁補修や防水工事、塗装工事など、適切なタイミングで実施することで、劣化を防ぎ、修繕費用を抑えることができます。

スムーズな工事のためには、早めの計画・住民の理解・信頼できる施工業者の選定が重要です。工事の流れやポイントを押さえ、計画的に準備を進めましょう。

宮城県内・仙台市内で大規模修繕工事をご検討されている方の今後のご参考になれば幸いです！

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